Nashik, Maharashta, India
Fov=75mm
D610 / Bellows/ TOMINON 105mm F4.5
透明感のあるインドのアポフィライト。
肉眼では無色透明なのだけれども、母岩のヒューランダイトのグリーンが
どうしても照明に写り込んで、まるでアクアマリンのようにも見える。
さらに撮影倍率を上げてみても、ブルーグリーンの色は回避できない。
結晶の形がよくわかるし、母岩のヒューランダイトのちくちく具合もよくわかる。
これはこれでいいじゃないか。
でもやっぱり気になったので、レンズを変えてみる。
トミノン105mm/F4.5から、トミノン50mm/F4.5へとチェンジ。
結晶もわずかに傾がせて透明なポイントを探す。
しかし今度は色が黄色っぽくなっただけであった。
同じ照明で同じ現像方法なのだが、レンズが変わると色乗りが変わる。
トミノンがこんなに色の出が変わるとは思わなかったので、うれしい収穫だ。
アポフィライトはとんがり頭も平頭もあるが、
見るとなんとなく他の石とは区別がつく。
輝き方が違うのかもだけれども、じつはよくわからない。
多分に感覚的なもので、見分けがついているのだろう。
和名の魚眼石だけれども、この石には魚成分は感じられない。
というか、魚眼石全体にあまりサカナ感はない気がする。
和名はときおり超絶美しくてイメージぴたりなものがあるが、
こういう普遍的でない名前のほうが多いかもしれない。
それはそれでよし。こだわるのがマニアではあるけれども、
こだわらないことに価値を見出すこともまたマニアの努め。
好きな石を好きな名前で呼びたいものだ。
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