『COPAL』といえばカメラ者にとってはシャッターを製造している会社だけれども、
かつてはこのような機械式の万歩計を作っていた。
というのはわたしも実機を手にして初めて知ったこと。
また、『万歩計』というのは山佐時計計器株式会社の登録商標であり、
それ以外のメーカーのものは、本来『歩数計』とするのが正しい。
混同を避けるならば『ペドメーター』と呼ぶのがいいのだけれども、
この名前は歩数計以上に認知度が低い。
この歩数計にはいくつか種類があり、一万歩までカウントできる三針のもの。
サイズが若干小さく、金色のものもある。
画像にある四針のものが十万歩までカウントできる上級バージョンのようだ。
紙箱にプラスチックのケース。小箱に入っているのは裏蓋保護用のケース。
そして説明書に本体のセットとなっている。
このケースの台紙となっているのが植毛紙で、
黒いケバケバが出てくるのが多少困り者。
機械式の歩数計はいろいなメーカーから発売されたものの、
すぐに電子式のものが主流になり今ではアナログは骨董品だ。
そもそも歩数計というものが、本来は歩数で距離を測るためのものだった。
測量技術が発展するとその役目を終え、歩数計は健康管理のためのアイテムとなった。
今ではスマートフォンのアプリで歩数を管理でき、
100円均一にも液晶の歩数計がある。
一見すると懐中時計のようにも見える。
しかし、時計よりも一足早く実用的な役目を終えてしまった感がある。
コパル。という世界中のカメラのシャッターを担うメーカーが作ったものだ。
ジーンズのウォッチポケットに入れて、撮影のお供に連れて行くのがいい趣味かもしれない。
アナログではあるが、さすがのコパル製。精度はばかにできない。
スマホアプリと遜色ない数値で歩数を計測してくれる。
最近、写真おさんぽのときにはこのコパル製ペドメーターを連れて行く。
だいたい一万歩が健康維持の秘訣だそうなので、それを目安にうろつき回る。
アナログ製品は身に着けているだけで楽しくなれるし、
今では機械式ペドメーターは二束三文。
中古で見かけたら、ひとつくらい持っていてもなアイテムだ。
[おまけ:コパルペドメーターの説明書]
[↑ペド…メーターという言葉に違う意味を見出してはいけません]
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