谷中の写真展をぶらりと見た帰り、道に迷うのはもはやわざと。
もう何度も谷中に来ているというのに、
いまだ道をはっきり覚えていないのは才能なのではないかと思うことがある。
そのたび見つけるのが神社仏閣であり、散歩の楽しみだ。
しかし、まさかこの道がお稲荷さんに続く道とは思わなかった。
路地をずいずい進んでいくと、行き止まり。
しかしそこには朱塗りの鳥居が。
ステキ空間あらわる気配にテンション上がる。
アロエに導かれて登った階段。
なんとも所帯臭く。
それでも奥の藪笹などを見ると何かが時代を超えて、
ここに住み着いている気配すら感じる。
かわいいお社だとしかいいようがない。
時代とともに住みづらくなっていることをぼやきつつも、
この居心地のいい空間を愛しているし、
ここを守っている人たちの愛情も感じる。
その思い浄財に値し、柏手を送らせていただきたい。
完全に生活道となっている参道を戻る。
いいなあ。ここに住んでいる人。
守って守られている感があるし、
目に見えるものと眼に見えないものを分けていない。
谷中の道は無軌道に歩くくらいがいい。
いつでも新鮮な出会いがある。
けどこの日は見当の猫に出会えなかった。
でも始まりと終わりの辻褄が奇妙に合致した。
なのでこの日の散歩は大成功といっていいだろう。
散歩に成功って。
[↑谷中に猫神社の必要性を感じる]
- 作者: あんど慶周,ひなたしょう,監督・脚本福田雄一
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