FUJIFILM X100 f=23mm 1:2
猫が遠い。
フルフレーム換算35mmの単焦点では、警戒心の強い野良猫相手だとなかなか辛く。
仕方ないので開放でパカパカ日の丸構図で取り続けていた。
猫を撮ることが大事なのであって、写真の出来栄えとかは気にしないことにした。
(猫との)コミュニケーションツールとしてのカメラ。それでいいじゃないか。
高低差があり、猫様のほうが上にいるとすこし警戒心は薄れる。
けれども顔つきは猛々しく油断は微塵もない。
この撮影のあと、お義理であるといわんばかりに身を翻して壁の向こうに消えていく。
猫撮影に必要なものは機材でも腕でもなく敬意。
そこんところ注意したってニャ。
といわんばかりの猫様。
敬意を表すために這いつくばって撮影するわたし。
歓楽街の路地。人目が痛いのが快感になってくれば、地に伏すことすら進んで行えるようになり、それはむしろご褒美なのである。
[↑通報されるのがいちばん怖い]