マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。被写体は鉱物標本/ルース。猫も撮ります。マクロレンズとヘンなレンズが多いです

工業/産業用レンズという機材 =FUJINON-M 1:8 f-7.7cm=

なんの縁があってか、工業用のレンズというものの魅力にやられていて、
オークションや中古カメラ点などでたまに出る、謎のレンズというものが大好き。
ピント調節のためのヘリコイドなどがないものが多く、
多くは絞りのみ。中には絞りすらないものもある。
マウントもよくわからないものばかりで使いにくい。だがそれがいい


前述したEL-NIKKORのような引き伸ばしレンズもそうなのだけれども、
中には市販もされずに工場などでその一生を終えるレンズもある。
そんなレンズたちが、廃業した工場からスクラップにされる前に、
ジャンク屋などに流されて出回ってくることがある。

今回紹介するのはそんな一本のレンズ。


『FUJINON-M 1:8 f-7.7cm』
FUJINON-M 1:8 f-7.7cm
この重々しい金属のカタマリは、どこからの工場で使われていたもの。
という以外に来歴はわからない。
ところどころにキズやスレがあり、レンズの前玉はウエスでごしごし拭かれ続けたのだろうか。
コーティングはところどころはがれていた。
が、まだこのレンズは死んでいないようだった。


しかし重い。座金は機械に直接ビス止めするらしく、ネジマウントすらない。
フロントスレッドがあればなんとかリバースで使用できるのだが、
こちらは鏡筒にめりこんでいてずいぶん使いにくそうなフロント…
おや、このレンズのガワははずれそうだ。

FUJINON-M 1:8 f-7.7cm
なんと重たい座金の中にはかわいいレンズ本体と、
それを座金に固定するためのアタッチメントが出てきた。
これは助かる。あの重たい筒だけはどうしたものかと思っていた。
だが、レンズのマウントにはネジが切っておらず、
フロントのみネジが切ってあった。
しかし、前玉はキズついているので、リバースすると極端なコントラスト低下は目に見えている。


なので、このようにしてマウント化してみる。
FUJINON-M 1:8 f-7.7cm
中間のリングのネジ径が52mmのオスだった。
幸運なことに、手持ちの55mm→52mmのステップダウンリングの内側にネジが切ってあり、
これがを52mmメス→52mmメスのアダプタになるのであった。

ここからさらにBR2Aを噛ませることによって、ひとまずのFマウント化が可能となった。
これだとレンズとアダプタリングの固定がされていないので、
あたは仕方がないのでガムテープで固定する。
レンズの鏡筒とアダプタの径はピッタリなので、
テープで止めてもきっちり平行になる。


これをベローズに組み込んで試写したものがこちら。
Purple flower
これはD60で撮ったものだけれども、加工や色調補正はしていない。
自分で撮ったものを褒めるのもアレなのだけれども、
なかなかシャープでうっとりする発色だと思う。


今まで工場でひたすらライン作業をしていたレンズが、
こうして太陽の下に出てきて花を撮っている。
わたしも奇妙な思いだけれども、レンズもきっと戸惑っている。

それまでは同じようなものを同じような光源のもとで、
ひたすらシャープにかっちりとした仕事のための写真を撮っていた。
それがリタイアしてから不安定な光のもとでお花を撮ろうとは…
レンズはそんなことを考えながらも嬉しそうにニヤリと笑う。

そんなことを考えて悦に入る。
これがわたしの産業用レンズの楽しみだったりする。
どうかこれからもわたしと一緒に、趣味の写真につきあっておくれ。



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