CSマウントというのは主に産業、工業用カメラなどに使われる。
小さい素子にできるかぎり都合の良い焦点距離を合わせるため、
フランジバックが12.5mmと極端に短い。
CSマウントは比較的新しいマウントで、ひとつ前のCマウントと比べ
よくいうと作りがより現代的。
悪くいうとプラスチック感があってチープ。
フランジバックが短すぎるため、ミラーレスカメラでも使えるカメラは限られ、
さらに画質は全体的にそれほどでもない。
という、今ひとつ人気のないレンズといっていい。
そのせいか各社現行マウントに対応するCSマウントアダプタというのは少なく、
わたしは上写真、台湾の『HAWK'S FACTORY』のCS→PENTAX Qアダプタを使っている。
他に選択肢がないのだ。
だが、下手なCSマウントレンズよりアダプタのほうが高いため、
これまた人気のなさに拍車をかける。
マウント経はCマウントとまったく同じなのだが、厚みだけが違うのだ。
なのにこの値段の違いという気持ちでいっぱい。
装着した見た目はなかなかなのだけれども…
上のレンズはスペック的にも「1.4-3.1mm」のF1.4通しと豪勢。
35mmの焦点距離に換算するとおおよそ7.7mm~17mmの魚眼広角レンズとなる。
といっても広角域ではかなりケラレが発生する。
いくつかのCSマウントレンズを使ったが、写りはそれほど期待しないほうがいい。
超広角では画面にケラレが発生することも多いし、
開放F値が明るいが、開放では色転びがひどいし、まともに解像しない。
絞りやピントなど、一度設定したらあまり設定を変えない産業レンズであるから、
操作性はよくない。
とりあえず写っていることがわかるレベルというものが多い。
性能を求めてCSマウントを求めるならば回れ右をオススメ。
あるいはDマウントを勧めたい。
どうも何を撮っていいかわからず、連れ出すことも少ないので作例のストックがない。
いずれ作例を出すこともあるだろうけど、期待するほどのものではないし、
こういうのは自分で撮るのが楽しい。
なので、CSマウント仲間が増えることを願ってレンズの写真のみを流す。
『FUJINON YV2.2x1.4A-2 1:1.4/1.4-3.1mm』
『FUJINON TV LENS 1:1.3/2.8 YF2.8A-2』
『FJINON 1:2.8/75mm HF75HA-1』
『FUJINON YV2.7x2.9LA-2 1:0.95/2.9-8mm』
撮影 D610/KONICA UC Zoom-HEXANON AR 80-200mm F4