マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。鉱物標本写真/ルース。猫も撮ります。マクロレンズと産業用の変なレンズが多いです

斧石≒アキシナイト

Axinite


和名は斧石。学名はAxinite。
いずれも意味は同じで、原石結晶の形が「斧に似ているから」。
三斜晶系だったらたいてい同じようなもんじゃない!!
と、オタの突っ込みは無粋極まりないので自重したい(しきれてません)。


赤みを帯びた褐色で、ここらへんの色域はガーネットに一歩譲る。
あちらのほうが硬度が高いので需要があり、なにより産出が多い。
アキシナイトはわりあいレアな部類で、宝石質のものはあまり取れない。
というけれども、フェアなどでは「おなじみのレアストーン」感がある。
むしろ、宝石質の結晶がついた原石のほうがレア。
見かけたら捕獲しておきたいのだけれども、今だ原石とは縁がない。
ルースはふたつみっつあるのだけれども。


色合い的にガーネットを引き合いに出したのは我ながら絶妙だと思っている。
けれどもあえてアキシナイトを選ぶ理由もある。多色性だ。
見る角度によって赤褐色から青みを帯びた褐色まで見える。
こう書くと地味な変化に聞こえるけれども、
実物を見ると表情がよく変わってかわいらしい。
地味だけれども、表情豊かなカントリーガール。みたいな風情。


モース硬度は6.5-7とカジュアルな使い方ができそうな気がするけど、
ジュエリーにはあまり向かない。衝撃に弱く、脆いからだ。
クラックの多いものが多いのもその一端だけれども、
エメラルドのクラックがそうであるように、
アキシナイトのクラックは表情の一部。と割り切ったほうがいい。
エメとは違い、含浸処理などをしなくとも楽しめる。
上記写真はノントリートの色合いだ。




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[↑ブラウンの石ってムネキュン?]


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