マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。鉱物標本写真/ルース。猫も撮ります。マクロレンズと産業用の変なレンズが多いです

オーストリアのメゾネットにお住まいの白鉛鉱さん

Cerussite

D850/bellows/Minolta DiMAGE Scan Elite 5400 Lens
FoV=6mm
Rudnik Rosegg/Faakersee Kärnten Austria


マイクロマウント好き、という鉱物標本愛好家にとってたまらない瞬間は、肉眼ではよくわからなかったけれどもルーペで覗いてみたら面白い景色が広がっていた。というあたりに楽しみがある。

おろそかに直接触れられない。気軽に観察できない。よくよく見ないと真価がわからないといった三重苦ではあるものの、一般的に結晶は小さい結晶のほうが不純物がまじりにくく美麗であったり、大きな結晶にはない佇まいがある。なによりリーズナブル。

この白鉛鉱の結晶は「2」の形をしたうろにちんまり鎮座しているのがとてもかわいい。拡大してよく見ると双晶しているようにも見える。人に見られるために結晶したのではないとはいえ、生まれてきてくれてありがというという気持ちで撮影してしまう。

ひとつの晶洞がつながってメゾネットのような間取りも、シルバニアファミリー鑑賞に通じるものがある。こうした鑑賞の楽しみはマイクロマウントで最大限に発揮しておきたい。

Cerussite (micromount)

D850/Zoom Micro Nikkor ED 70-180mm F4.5-F5.6D
FoV=70mm


マイクロマウント遊びが終わって現実に戻る。1円玉の上におさまるほどの小さな世界に先程まで没入していたのだと改めて感じる。ルーペや顕微鏡。高倍率撮影のファインダーやモニターを通してではないと入ることができない不思議な世界だ。

イッツ・ア・スモールワールド。マイクロマウント愛好家は自宅でディズニーランドに比肩するアトラクションを持っていると思うと誇らしい。さあみんなもおいでよマイクロマウントの鉱物愛好に!!

標本は店舗でも通販でも詳しく確認できないから博打的な買い物になるし、そもそも日本じゃほとんど売ってないし、買った後も観察撮影機材で悩まされるけどね! ハハッ!!

 

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