マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。鉱物標本写真/ルース。猫も撮ります。マクロレンズと産業用の変なレンズが多いです

ベローズプレイ

玉滴石とハイアライト

同じ石でも形が違う。産地が違う。大きさが違う。色が微妙に違う。いろんな理由をつけて手に入れてしまうのがマニアなのだけれども、わたしは同一の鉱物の標本とルースが手元にあると安心する。とくに同一産地の標本とルースが手に入るのは珍しいので、某シ…

カナリートルマリン

さるミネラルショーでのこと。パライバブームが一段落したときのことだ。 「旦那。パライバの次はコレがきますよ」「そうか。ではいただいていこう」 そんなやり取りで購ったのがこのカナリートルマリンだ。 Locality:UnknownFoV=10mmD610/Bellows/LEITZ WET…

2017ファーストストーン 曙光石

曙光石。エオスフォライト。わたしが好きな石を五つ挙げろ。そう問われたらまず入るのがこの石。やさしいピンクオレンジの色はもちろん、なんといっても名前がいい。このことは以前も言及したので置いておくとして… ルースではかなり好みの石のものを持って…

大晦日 ターコイズの結晶ふたたび

トルコ石は以前、スペインの球状結晶を手に入れていたのだけれども、これは透明感がなかったので、いつか独立した結晶がほしいなあと思っていた。 すると石友から「安く複数手に入れたからお譲りしましょう」という話が。ありがたや。なんとクリスマスの夜に…

酸化してしまった藍鉄鉱

Potosi BoliviaD610/bellows/FUJINON-M 1:7 f=50mmFoV=22mm 情熱あふるる南アメリカ大陸の国、ボリビア。ポトシよりお越しの藍鉄鉱。ビビアナイトさん。その筋の者の間ではビビアンちゃんと呼ばれ親しまれている鉱物だ。 写真のビビアンちゃんはうっすらとし…

コバルト華

D610/bellows/TOMINON 75mm F4.5モロッコ Bou Azer産FoV=25mm コバルト華。というのはすごくマニア向けな鉱物標本かもしれない。英名のERYTHRITE(エリスライト)はギリシア語の「赤色」を意味する「エリスロ」からきている。和名のコバルト華はコバルトを含む…

国産輝沸石

Takadono Kumavhyou kami-ukianagun Ehime-ken JAPANFoV=40mmD610/Bellows/Macro-NIKKOR 12cm F6.3 本邦産出。愛媛県上浮穴郡久万町高殿からお越しの輝沸石さん。2001年産出のラベルつきで、十数年の時を越えて当家に流れ着いた。産出年の記載があると、ずっ…

灰チタン石/ペロブスキー石

Val Malenco ItalyFoV=16mmD610/bellows/ZUIKO MACRO 1:3.5 f=38mm パスタの国からお越しの灰チタン石さん。はてこれはチタン石と違うのかしら? と、どこかのミネラルショーで抓んだもの。ほまに宝石としてルースにもなるチタナイトとは微妙に別物で、珪酸塩…

2016名古屋石フリマの釣果①

Dalnegorsk, Primorsky-Kray, RussiaFoV=65mmD610/Bellows/MINOLTA C.E LENS 80mm 1:5.6 名古屋のTV塔で開催の石フリマにこっそりと忍び込み、ちょいちょいと石やら石グッズを買っていくうちに、お財布から札がすべて消える。そんなことがありましたが、わた…

レインボーコーン。あるいはグラスジェムコーン

数年前、何かどこかのWEB記事で読んでから、このカラフルなコーンを手にしたくなった。理由はキレイだったからというのに尽きる。このコーンから連想されるのは宝石という言葉以外にあるまい。知ったときにはもう時期ではなく、生のコーンは手にはいらなかっ…

針のようなアラゴナイト

Pantoja, Toledo,Castile-La Mancha, SpainFoV=25mmD610/Bellows/printing NIKKOR 105mm f/2.8 『花のような』鉱物の写真をというオーダーがあったので、いろいろと撮っていたんだけれども、いざ『花のような』というとなかなかない。このアラゴナイトは肉眼…

アクアマリンとスペサルチンをテスト撮影

Naggar mine. Northern areas of PAKISTANFoV=36mmD610/AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED 実は撮影台を新しくした。今までは常設で水平撮影台と、オプチフォトを垂直撮影台として使っていた。けれどもわたしの環境の顕微鏡では、どうやっても6mm以上のものは…

オーシャンジャスパー

マダガスカル産FoV=35mmD610/Bellows/FUJINON-M 1:5.6 f=63mm わたしの石好きは “透明でキラキラしているもの” が好きだったからだ。子供の頃は親や姉に得体の知れないガラス片や石など拾ってきては、得意気にそれら “宝物” を見せては呆れられた。 「あんた…

いただきものの蛍石

Gluck Flacher vein, DeutschlandFoV=28mmD610/Bellows/FUJINON-EX 1:56 f=90mm 某石友のお引越しを一瞬だけお手伝いしたら、石をいただいた。この程度の働きでこんなのもらってもいいのだろうか…ありがとうございます!!(速攻) この蛍石はドイッチュランドの…

チタナイト或いはスフェーン双晶

Tormiq,Baltistan,PakistanFov=35mmD610/Printing-NIKKOR 105mm F2.8A(Backlight) わたしにとってチタナイト。いや、スフェーンは思い出深い石で、インターネットのSNSからこの石がはじまりで、そろそろ十年になろうという友人との出会いを繋いでくれた石だ…

藍晶石

D610/Bellows/EL-NIKKOR 63mm F3.5Virgen de Laps, Minas Gerais, BrazilFoV=50mm 藍晶石。宝石名ではカイヤイト。和名、洋名ともに、じつにいい名前だ。口の中で何度も繰り返したくなる。藍晶石。じつにいい… 標本としてはわりとメジャーで、お安く形のいい…

『石フリマ』で鉱物写真集に参加します

2016年5月15日(日)都立産業貿易センター台東館開催『石フリマ』にて頒布の「鉱物写真蒐集」に参加しました。わたしのページ数は6ページもあるんですよ!? 二枚だけこのブログでも出した写真を再現像したものがありますが、残りの四枚の石は撮りおろしです。ブ…

パッと見アメシスト

FoV=25mmDongposhan Mine.Hunan Province, ChinaD610/bellows/Macro-NIKKOR 12cm F6.3 中国は湖南省からお越しのこの水晶。一見すると冴えない感じのアメシスト。透明感はまあまあだけど、結晶はゴツゴツしているし形もよくないしダメージもある。 でもよく…

国産バリッシャー石

福岡県八女市Fov=16mmD610/bellows/EL-NIKKOR 63mm F3.5(rev) 福岡県よりお越しのバリッシャー石さん一家は、さる方よりのいただき物。曰く「日本では一番綺麗な結晶が出るところ」の産地。確かにそのたたずまいは端正で、チクチク感のある鞠状結晶は可愛ら…

曙光石の標本

D610/Bellows/Macro-NIKKOR 1:4.5 f=65mm FoV=21mm Ilha claim Taquaral, Itinga Minas Geerais, Brazil エオスフォライトは和名をエオスフォル石。ということもあるけれど、『あけぼの石』『曙光石』と呼ばれることもある。鉱物名は石の美しさにかかわると…

フィルムで高倍率マクロ撮影

デジタルで高倍率のマクロ撮影はずいぶん手軽になった。どれくらい手軽かというと、わたしのようなアマチュアでも手を出せるくらい。フィルム時代の高倍率マクロ撮影は、それこそ職人技。わたしも少しは過日の苦労を知っておこうと、フィルムを使って諭吉ベ…

ベラクルス・アメジスト

FoV=32mm D610/Bellows/Macro-NIKKOR 12cm F6.3 世界各地で取れるアメジストの中でも、五本の指に入るとされているメキシコはベラクルス産のアメジスト。といってもこの標本は高いものではなく、子供のおこずかいで買える。 ベラクルスの何が美しいかという…

浮遊都市カルセドニーへの旅

Pune, Maharashta, IndiaFov=90mmD610 / Bellows / EL-NIKKOR 135mm F5.6 宇宙に浮かぶ無窓の都市。 クトゥルフ神話的なこの石の名はカルセドニー。 外宇宙からではなくインドのプネーからやってきました。 珍しくもない石だけれども、こいつは珍しい形にな…

フェナカイト

FoV=18mmMyanmaD610 / Bellows / Ernst Leitz Wetzler Summar f=8cm このあいだフェナス石を撮ったら、やはりというかルースも撮りたくなってしまった。 無色透明のルースに魅力を感じるわたしとしては、 このフェナカイトは特別に好きなルースのひとつだ。 …

フェナス石

FoV=18mmSao Miguel de Piracicabe,M Gerais, BrazilD610 / Bellows / FUJINON-M 1:5.6 f=63mm フェナカイト。いや、ルースではなく鉱物標本なのでフェナス石といっておこう。 鉱物を紹介するとき、和名があるものについてはそれを用い、 ルースのときはでき…

インドのアポフィライト。ヒューランダイトの母岩風

Nashik, Maharashta, India Fov=75mmD610 / Bellows/ TOMINON 105mm F4.5 透明感のあるインドのアポフィライト。 肉眼では無色透明なのだけれども、母岩のヒューランダイトのグリーンが どうしても照明に写り込んで、まるでアクアマリンのようにも見える。 …

インドの赤丸蛍石

FoV=18mmNashik, Maharashta, India D610/ Micro Nikkor 55mm F3.5(rev) インドは聖地ナーシクよりお越しの蛍石さん。 インドの蛍石は球状結晶でおなじみで、ごく稀に赤いものが出てくる。 水晶に埋まったこの石は強い光を当てるとこれくらいまで赤く見える…

ウラン含有ハイアライト(標本)

メキシコ サカテカス州FoV:8mmD610/Bellows/MITUTOYO M Plan APO 5 一年くらい前から新産として話題になっていたオパールがこれ。 ハイアライト。和名を玉滴石といい、このブログでも我が子自慢をしたことがある。 この石は以前から蛍光するものがあったのだ…

祠に宿る石膏

Schladming Austria FoV=9mm D610/Bellows/OLYMPUS ZUIKO MACRO 1:3.5 f=38mm1cm未満の標本をマイクロマウントというのだけれども、 わたしは高倍率のマクロが好きなこともあり、 部屋でしみじみとこれらを撮るのが至福のとき。 なんといっても撮影と観察を…

メキシコのロードクロサイト

Potosi Mine, Senta Euralia Vhihuahua Mexico FoV=5mm D610/Bellows/Mitutoyo MPlan Apo 5なんだかんだでロードクロサイトが好きみたいで、 安くて何か特徴があればついつまみ食い感覚で手を出してしまう。 色がいい、形がいい、共生している。 共通するの…