マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。被写体は鉱物標本/ルース。猫も撮ります。ヘンなレンズが多いです

KONICA UC Zoom-HEXANON AR 80-200mm F4

KONICA UC Zoom-HEXANON AR 80-200mm F4

 

わたしは等倍に満たないブツ撮りにニコンの『Zoom Micro Nikkor ED 70-180mm F4.5-F5.6D』。
通称『ズームマイクロニッコール』を使うことが多い。
0.5倍くらいまでの被写体で三脚を使えるのであれば、
このレンズはほとんど文句のつけようがないくらい便利なレンズだ。

まだD90を使っていた頃で、写真も文も書き直したくてたまらないレビューだけど
その便利さはかつてこのブログでも書いた通り。

macro-style.hatenablog.com

 

しかしズームマイクロはすでに絶版で、中古市場でも10万近くする。
マクロ者であれば決して高い買い物ではないと思うけれども、敷居は高い。
まともなカメラ使いであれば、同じような焦点距離で明るい70-200/2.8のレンズを買う。
そして、焦点距離がかぶるのでズームマイクロは買わずじまいになるという寸法だ。

なので、代替品のようなものはないだろうかと、
『ポスト・ズームマイクロ』のようなものを探したこととがある。
とにかく安く手に入る最短撮影距離が短く大きく写せるズームレンズ。
たどりついた一本が『KONICA UC Zoom-HEXANON AR 80-200mm F4』だ。

KONICA UC Zoom-HEXANON AR 80-200mm F4

これはコニカのARマウントレンズだ。
これはもうすでに滅んでいるマウントで、コニカはミノルタと合併後
しばらくがんばっていたけども、今ではカメラ業界からは身を引いている。

古いカメラファンの間では有名なことであったが、
コニカARマウントはマウントアダプタなしに、ニコンFマウントに接続できる。
フランジバックが違うので無限は出ず、ロックもかからない。
しかしマクロで使う分には無限は必要ないし、ロックはパーマセルを巻けばいい。

レンズ押さえの銘板に刻まれた『UR』の赤文字は、
当時コニカの高級レンズシリーズで
『Ultra Compact(超小型設計)』
『Ultra Close-up(超接写)』
『Ultra Coating(多層膜コーティング)』
を標榜したレンズにつけられた称号だ。
わたしはこの『Ultra Close-up(超接写)』というところに、グッときたのだ。

カタログスペックは以下。

画角:30°~12°
レンズ構成:10群14枚
絞り機構:AE式完全自動
絞り目盛:AE、F4~16 AEロック機構付き
最短撮影距離:0.7m(2.3ft)
フィルター:62mm
フード:引き出し組み込み式
重さ:835g

f:id:siro_yagi:20160716155055p:plain

コレをニコンのフルサイズカメラに装着して撮ると、
最短撮影距離の間でだいたい長辺60mm~120mmくらいの大きさで
80-200mmでズームしながら撮れる。
もちろんズームマイクロと違い、ピントはそのつど合わせる必要がある。
また、三脚座がないため本体から三脚固定の必要があるが、
重さがそれほどでもないのでがんばれる。

KONICA UC Zoom-HEXANON AR 80-200mm F4

レンズの自動絞りAEモードは当然使えないので、
絞り操作は絞り輪を回しての実絞りとなる。
ピンやら何やらが出ているのでマウントは不安だけども、
故障の心配はない。が、もちろん試すときは自己責任のお約束。

コニカARは中古市場でほとんど無視されているカメラシステムで、
わずかにマニアが買う以外ほとんど競争がない。
80-200/4であれば美品であっても1万しないくらいだ。
安ければそれこそ1000円でも買えるかもしれない。

先にいっておくと45-100/3.5というARレンズも存在するが、
こちらも接写には向いているものの画質はオススメできない。
少なくともわたしには撮影倍率的にも焦点距離的にも、
通常のマクロレンズやズームレンズのメリットを超えるものではなかったからだ。

KONICA UC Zoom-HEXANON AR 80-200mm F4

といっても、ARマウントは1965年から発売されたかなり古いレンズマウント。
なによりズームレンズであるし、実写の期待はそれほどしないでほしい。
しかし、ニコンのズームマイクロに先駆けて、このようなコンセプトのレンズがあったこと。
これは記憶されておいてしかるべきではないかと思う。

ニコンのズームマイクロが1997年9月発売だが、コニカのAR80-200/4UCは
遡れる限り1979年にはすでに発売されている。そして、おそらくはもっと早い。

すっきりと美しい金属鏡筒にカラフルな目盛り。
このレンズに対して実用を求めるのも野暮な話なのだれども、
ほんの少しだけその作例を出しておきたい。
コニカという会社が、こんな素敵なレンズを作っていたことをアピールしたいからだ。
 

■以下80mm、D610/Aモード/ISO100/WBオート/
  RAW→レタッチなしjpg変換リサイズのみで撮影■

↓f/4開放

f/4_80mm

↓f/8(EV+2.0)

f/8_80mm(EV+2.0)

↓f/16(EV+3.0)

f/16_80mm(EV+3.0)

光源や撮影位置はまったく変えていないのに絞るたびに色が転ぶ。
さらにAモードでTTL撮影なのだけれども、露出補正をしないと暗めになる。
そして四隅の周辺減光…というよりもケラレ。APS-Cであれば影響は消える。

よければリンク先で拡大して見てほしい。
そしてもし、どこかで安く見かけたのであれば、一度使ってみてほしい。
わたしにいえることはそれだけだ。

そして実は過去、ブツ撮りで使ったことがある。
こちらも興味があれば見てやっていただきたく…

macro-style.hatenablog.com

 

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