ラベルなきコニカルコ石

Unknown
FoV=4.5mm
D610/OPTIPHOT/BD Plan5 DIC

鉱物収集家にとってラベルの価値は計り知れず、
ともするとその価値は石本体よりも高かったりする。
石自体はよくあるものでも、すでに採取できない貴重な産地のものであったり、
有名なコレクターたちが受け継いだものであったり。

一般コレクターにとってはそこまでのものでないにしても、
やはりラベルの価値は大きい。
特徴ある産地であれば見た目でわかることもあるけれど、
ラベルがあるに越したことはない。

このコニカルコ石は、ドイツの業者からまとめ買いしたもののひとつに入っていたのだけれども、
鉱物名だけが記されていて、産地などのラベルは剥がれてしまっていた。
残念無念の思いを込めて、愛らしいグリーンの半球を激写。
銅由来のグリーンはどれも鮮やかだ。
都合よく割れていた結晶の断面も写せてわたしは満足だ。

ラベルがなくとも石たちのかわいらしさは変わらない。
だが、ラベルがあれば石たちの生まれ育ちがわかり、
故郷に思いを馳せることもできる。
それは子供の頃に撮った、故郷の写真のようなものなのだ。
なくてもいいが、あったほうがより良いものだ。

 [↑コレクション初期の標本あるある。ラベル捨て]

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