マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。鉱物標本写真/ルース。猫も撮ります。マクロレンズと産業用の変なレンズが多いです

石ども

曙光石の標本

D610/Bellows/Macro-NIKKOR 1:4.5 f=65mm FoV=21mm Ilha claim Taquaral, Itinga Minas Geerais, Brazil エオスフォライトは和名をエオスフォル石。ということもあるけれど、『あけぼの石』『曙光石』と呼ばれることもある。鉱物名は石の美しさにかかわると…

塩の結晶

FoV=3mmD610/OPTIPHOT/NIKON M plan 5 0.1 風邪を引いて扁桃腺を腫らしてしまい、仕事を休んで家で寝ている。寝続けられるのにも限度があって、昼過ぎあたりになるともうヒマで仕方がない。かといって、標本箱から何かを取り出して撮影というのも億劫。じゃ…

ベラクルス・アメジスト

FoV=32mm D610/Bellows/Macro-NIKKOR 12cm F6.3 世界各地で取れるアメジストの中でも、五本の指に入るとされているメキシコはベラクルス産のアメジスト。といってもこの標本は高いものではなく、子供のおこずかいで買える。 ベラクルスの何が美しいかという…

浮遊都市カルセドニーへの旅

Pune, Maharashta, IndiaFov=90mmD610 / Bellows / EL-NIKKOR 135mm F5.6 宇宙に浮かぶ無窓の都市。 クトゥルフ神話的なこの石の名はカルセドニー。 外宇宙からではなくインドのプネーからやってきました。 珍しくもない石だけれども、こいつは珍しい形にな…

フェナカイト

FoV=18mmMyanmaD610 / Bellows / Ernst Leitz Wetzler Summar f=8cm このあいだフェナス石を撮ったら、やはりというかルースも撮りたくなってしまった。 無色透明のルースに魅力を感じるわたしとしては、 このフェナカイトは特別に好きなルースのひとつだ。 …

フェナス石

FoV=18mmSao Miguel de Piracicabe,M Gerais, BrazilD610 / Bellows / FUJINON-M 1:5.6 f=63mm フェナカイト。いや、ルースではなく鉱物標本なのでフェナス石といっておこう。 鉱物を紹介するとき、和名があるものについてはそれを用い、 ルースのときはでき…

インドのアポフィライト。ヒューランダイトの母岩風

Nashik, Maharashta, India Fov=75mmD610 / Bellows/ TOMINON 105mm F4.5 透明感のあるインドのアポフィライト。 肉眼では無色透明なのだけれども、母岩のヒューランダイトのグリーンが どうしても照明に写り込んで、まるでアクアマリンのようにも見える。 …

六角板状連晶サファィア

ロシアからお越しの六角板状連晶サファィア。 これは見た瞬間ズギュンときた石。 気がついたら手に入れていたというパティーン。 母岩に連凧のようにつらなって埋まっているのがよくわかる。 その様子はまるで階段のよう。 サファィアの階段だなんてなんてぜ…

インドの赤丸蛍石

FoV=18mmNashik, Maharashta, India D610/ Micro Nikkor 55mm F3.5(rev) インドは聖地ナーシクよりお越しの蛍石さん。 インドの蛍石は球状結晶でおなじみで、ごく稀に赤いものが出てくる。 水晶に埋まったこの石は強い光を当てるとこれくらいまで赤く見える…

ウラン含有ハイアライト(標本)

メキシコ サカテカス州FoV:8mmD610/Bellows/MITUTOYO M Plan APO 5 一年くらい前から新産として話題になっていたオパールがこれ。 ハイアライト。和名を玉滴石といい、このブログでも我が子自慢をしたことがある。 この石は以前から蛍光するものがあったのだ…

祠に宿る石膏

Schladming Austria FoV=9mm D610/Bellows/OLYMPUS ZUIKO MACRO 1:3.5 f=38mm1cm未満の標本をマイクロマウントというのだけれども、 わたしは高倍率のマクロが好きなこともあり、 部屋でしみじみとこれらを撮るのが至福のとき。 なんといっても撮影と観察を…

メキシコのロードクロサイト

Potosi Mine, Senta Euralia Vhihuahua Mexico FoV=5mm D610/Bellows/Mitutoyo MPlan Apo 5なんだかんだでロードクロサイトが好きみたいで、 安くて何か特徴があればついつまみ食い感覚で手を出してしまう。 色がいい、形がいい、共生している。 共通するの…

逸見石

FOV=6mm D610/Bellows/Leitz Photar 25mm F2.5 岡山県は高粱市布賀からお越しの逸見石さん。 以前からほしいと思っていた石で、 全長2cmに満たない標本だったけど安かったので確保。逸見さんが見つけた石だから逸見石。 比較的近年に発見された新種で、深い…

フッ素燐灰石

ブラジルはミナス・ジェライス州よりお越しのフッ素燐灰石さん。 なにか不純物の多いきたないグリーン。 しかしこのエッジの利いたフォルムには誰もがニヤリとする(はず)。リンやカルシウムといった侵されやすい成分でできているせいなのか、 結晶のあちらこ…

セプタリアン

モロッコよりお越しのこの石は平べったい大福のような形で採取される。 それを割ってみるとあら不思議。 中から奇妙な模様が現れる。泥状の物質が岩石へと変わる過程を続生作用といい、 その途中に鉱物が分離してこのような模様を作る。 亀裂模様はカルサイ…

水晶オンザスペサルチン

D610/Bellows/NIKKOR-P 105mm F4 中国福建省は雲宵よりお越しの水晶と満ばん柘榴石。 全長はおおよそ40mm。 こんな小さなところに、違った鉱物がひとつの母岩にいると、それだけでもう嬉しい。黒みがかった水晶の根本をよく見てほしい。 できればPCで、リン…

シーブルーカルセドニー

D610/Bellows/Ernst Leitz Wetzler Summar f=8cmグリーンを噛んだやさしいシーブルー。 どこから来たのかわからない、カルセドニーさん8mm(直径)。 ルースのときは『玉髄』ではなく『カルセドニー』と呼びたい。 でもまあ『玉髄』もかなりイケてる名前なので…

クンツァィト

透明度が高く、紫色やピンク色のリシア輝石のジュエルネーム。 それがクンツァィト。 宝石界の中でも比較的珍しい紫色の石で、 それなりに大きなものも産出し、スミソニアン博物館にはブラジル産の 880カラットの結晶が展示されている。 [ Smithsonian Kunzi…

恥ずかしがりなようで恥ずかしがりじゃないアラゴナイト

スペインよりお越しのこちらアラゴナイトさん。 六角柱の中心の斜めに入り込んだかわいらしいお姿。 この恥ずかしがり屋さんめ。と思ったけど、 ガワも中も全部アラゴナイトじゃないかと思い、見る目が冷たくなる。 でもかわいい。鉱物標本の楽しさをがっち…

ローザ石

Bou Beker, Touissit, Oujda Prov, Oriental Region, Morocco Fov=9mm D610/Bellows/ZUIKO MACRO 1:3.5 f=38mmモロッコよりお越しのローザ石さん。 といってみたものの、緑色のローザ石さんを覆う形で 透石膏セレナイトを纏っている。 しかも母岩にはドロマ…

石華工廠のビスマス

ずいぶん前に買ったビスマスの弟分。 これが誇張ではなく、『石華工廠』堀石さんというビスマス職人の手による兄弟石。 このあいだのミネラルショーで買い求めてきたものだ。話のネタになると思い、わたしの持っている古いビスマスを持っていったところ、「…

タンザナイト

以前撮って紹介したのはルースだったけれども、こちらは原石。 もう二年以上前のことか…と、過去日記を見てしみじみ。前の写真は垂直の撮影台で撮っているけれども、 構図の自由さから今は水辺の撮影台を使っている。 できれば無反射ガラスの上に石を乗せて…

ジルコン

Hunzatal Gilgit Pakistan FoV=16mm D600/bellows/EL-NIKKOR 50mm F4(rev) パキスタンよりお越しのジルコンさん。 色は地味で、強い光の下でなくては黒く見える。 しかし結晶の形がすっきりと綺麗なので手に入れた。 ほとんど風化しつつあるもろい母岩にがっ…

ブルーバライト

Sidi Lahcen Mine,Near Nador,Morooco FOV40mm D600/bellows/Fujinon-EX 135mm F5.6(rev)モロッコよりお越しのブルーバライトさん。重晶石です。 名前の通り比重の重い石だけれども、 脆く、そしていろんな方向に割れやすい。 すぐバラバラになるところから…

トルコ石の結晶

Palazuel de las Cuevas,Zamora,SPAIN FOV=22mm D600/Bellows/TOMINON 135mm F4.5 WEBでトルコ石のきれいな結晶を見てから、わたしもずーっと欲しかった。 宝石の中でも特別な存在である、『石の名を冠した色』であるターコイズブルー。 しかしこれは不透明…

リューコ・ガーネット

ガーネットは本当に多彩だ。 青系以外はほとんどの色が存在し、とくにグリーンの デマントイドやツァボライトはガーネットらしからぬ華やかさがある。 なにより値段もわたしの手が届く範囲というのがいい。ルースにしてもよし。結晶のまま愛でるもよし。 石…

ベルヌイのタネ

某所の石仲間が持っていたので羨ましがって暴れていたら、 あすこの石屋にあるから買ってらっしゃい。と、教えてもらう。 というわけで衝動的に購入。 どうしてこの手の合成石。ラボ標本というのはマニア心をくすぐるのでしょうか。マニアであればおなじみベ…

アクアマリン

D600/Bellows/Ernst Leitz Wetzler Summar f=8cm ナミビアよりお越しのマリンちゃん。 つい最近手に入れたんだけれども、アクアマリンの柱状結晶は持っていなかった。 自分でも意外なことだけれども、あまりにメジャーすぎて腰が引けていたのかもしれない。 …

日本の柘榴石

奈良県天川村産 FOV=18mm D600/bellows/Macro-NIKKOR 65mm F4.5本邦の石たちは控えめで奥ゆかしい。 悪くいうと地味で小さい。 水晶や輝安鉱などの例外はあるものの、 基本的には色彩に乏しく大きなものが取れない。 こんなことを書くと、いろんなところから…

鉄明礬石

和名を鉄明礬石。またの名をジャロサイトと発します。 Barranco Jaroso Almeria.Spain FOV:2mm D600/Bellows/Macro-NIKKOR 65mm F4.5産まれはスペイン南部アルメリア。 Barranco Jaroso(バランコ・ハラソ)でお初にお目にかかった縁で、 Jarositeと呼ばれまし…