マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。鉱物標本写真/ルース。猫も撮ります。マクロレンズと産業用の変なレンズが多いです

秋葉原『フルーフ・デゥ・セゾン』

Akihabara TOKYO

今日は諸用あって秋葉原にいたので、昼は『さぼリーマン』よろしく甘いものを貪り食べようと思い立つ。
うまいもの食べたい星人。友人SAGARA氏より教えてもらった『フルーフ・デウ・セゾン』へと足が向かう。


 

秋葉原と呼ばれる地域には、少し外れただけでオタクの香ばしい匂いがしなくなるエリアがぽっかりある。それがここらへんなのだが、外観はすごくふつうのカフェ。むしろ地味といっていい。
けれど、ここで出す季節のフルーツが絶品なのだ。

Fruits de saison

平日金曜の昼だというのに店は満員。列ができていないのがラッキーくらいな勢いだ。
いつもは一階席なのだけれども二階席に入ったのは初めて。女性率95%くらいなのだが、むさい男おいどんアキバのどこにこんなお嬢様方がという具合だ。この写真も数分前まで8名ほどの女子会が開かれていた後の祭り。皆、笑顔で店を出ていった。

Fruits de saison

おひとりさまですが何か? という澄ました顔でわたしはパフェと生ジュースを頼む。
季節のパフェは桃。ドリンクはスイカと夏らしく攻めてみた。

Fruits de saison 『Peach parfait』

実はわたくし。甘い物よりもしょっぱいもののほうが好きなのだけれども、新鮮なフルーツは別なんです。

桃のパフェは一個分の桃を襟巻きにして、グラスの中は底から桃のシャーベット、ヨーグルト、カットした桃、バニラアイス、生クリームときてトップに巨峰の花開く。

この高さでこれだけ安定しているのは秘密があって、バニラアイスの下に板のホワイトチョコが基礎に入っている。このホワイトチョコが味の調和にもいい仕事をしていて、冷え冷えであるにもかかわらず舌に触れるとさらりと溶ける。ミルキーなチョコの味とバニラアイス。そして桃の大きいところがふいに口の中で交わると、口角が上がらざるを得ない。

こってりしたアイスの層を攻略しかけたところに現れるのが桃のシャーベットとヨーグルトだ。ひとつのグラスの中でこれだけ食べるものを飽きさせない仕掛けも珍しい。パフェというジャンルがデザートとしていかに完成しているか。また、それをどう表現するのか。今日また、わたしはそれについて新しき知見を得た。

Fruits de saison 『Watermelon juice』

スイカというのは夏の風物詩。それでも食べるときには種を気にしながら食べなくてはならない。このスイカの生ジュースは種を気にせずスイカのわずかに青く瑞々しいところを、味わうことができる。気をつけないと一瞬で吸い尽くしてしまうので、ひと吸いごとにじっくり夏を味わいたいところだ。

粉っぽいスイカが一切れでも入っていると、スイカの生ジュースというのは野暮ったく重い感じになる。口の中に何か抵抗を感じるものだ。だからといってスラッシュした氷を入れるところもあるが、これでは水っぽくなるしどこか騙されている気分になる。また、冷えすぎてもスイカはよくない。

それゆえ氷もスイカの爽やかさを損なうことがない量が入っている。ほんの数粒の氷の存在だが、この量を間違えると生ジュース感が損なわれる。これぞスイカの生ジュース。という一杯だ。もちろん夏限定である。

この二品でいいお値段がするのだが、贅沢な気分に浸ることができる味をこの値段で。と考えると素晴らしいリーズナブルさ。わたしもここを教えてもらってから、こっそりとお忍びで幾度か足を運んでいるのだけれども、ブログで全体公開をためらう店だった。

しかし、いい店は適当に知られていないと、よい巡りが起こらない。
わたしもそうそう通えるものでもなし、やはり広く知られるに越したことはない。
そう思わせられる貴重な店だ。

移ろいやすい秋葉原。末永くおいしいフルーツを、思いついたときに食べに行くことができる店でありますように。

Akihabara TOKYO

 

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[↑十数年前のアキバの食糧事情を思うと幸せで七穴噴血しそう]

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