マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。鉱物標本写真/ルース。猫も撮ります。マクロレンズと産業用の変なレンズが多いです

植物と昆虫のあさんぽ

この夏は早朝を歩いて猫様の尻を追う一方で、植物や昆虫のようすもよく目についた。散歩の極意は虫眼鏡。小さな世界に目を向けることが楽しい。ほら、何気ない朝顔にちいさなアリが乗っているよ。

Asagso

 

ヒメジョオンの地味な花弁にはハナグモが腕を開いて待ち構えている。甘い蜜に誘われた小さな虫を狙っている。ミクロの世界は常に適者生存のふるいがガサガサと動き。

HImejoon & Hanagumo

 

盛りを終えたルリマツリの蜜を求めてカナブンも。バイク登場中は流れ弾としか思っていないカナブンだが、こうしてみるといじらしくてかわいい。

Kanabun

 

気の早いネコジャラシがそろそろ花を咲かせ始めた。この時期、スズメたちのごはんとしてついばまれ続け、身近な食物連鎖を助けてくれた。この暑さがおさまれば一気にやってくるだろう秋を感じ。

Enokorogusa

Enokorogusa

 

あの可憐な白い花を咲かすハナミズキが丸くゴワゴワしたものに変わってしまって少し悲しい。見慣れればかわいいといえなくもないけど、見慣れるほどには注目しなかったりする。

Hanamizuki

 

その点カリンは花のときから結実して大きくなるまで見応えがある。さらにはひと嗅ぎして嗅覚も楽しませてくれる。残念ながらこの品種は香りがあまり強くないのか、まだ売れていないのかほぼ無臭。例年、わたしが観察しているといつのまにか消えていくので、誰かが回収していっているのだろう。香り高いジャムか果実酒に生まれ変わっておくれ。

Karin

 

どう見ても公共の花壇ににょっきり生える姫リンゴ。おそらく近所の方が自主的に育てている。厳密にはいけないことであるのだけれども、開いた土地があれば何かを植えたくなる気持ちはわかる。わたしに害が及ぶわけでもなので、春は可憐な花を。夏から秋にかけてはあいらしい結実を見せてくれる。さすがに味見をしたことはない。

Himeringo

 

セミの鳴き声がおちつくと同時にトンボがくるくると頭上を旋回しはじめる。幾度となく通り過ぎていった夏の終わりだ。ほんの一月ほど、あれほどやかましかったアブラゼミが恋しくなっちゃう。トンボは鳴かないので。

近年、気候変動が強く旬も変わってくるだろう。そこには調子を外れながらも何かしらのサイクルが見えてくるはずだ。そうした変化を日々感じ、できれば写真に収め、こうして雑感をブログに添えればわたしの散歩のモチベーションとなる。変化のおこりを見逃さぬよう過ごしていきたい。

Mugiwara Tombo(♀)

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

[↑この地味なトンボ。シオカラトンボのメスだって今日始めて知ったよ!!]