マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。鉱物標本写真/ルース。猫も撮ります。マクロレンズと産業用の変なレンズが多いです

RED BOOK NIKKORの20周年祝いのためにレンズポートレートを撮りにいったので撮影現場裏側も含めて見せちゃう

Lens portrait

2021年10月21日。産業用、工業用レンズの啓蒙の一大アーカイブであり詩集である『RED BOOK NIKKOR』の設立20周年だ。ニッコールだけではなく、広く産業/工業用レンズのに光を当て続けてきた偉大なサイトであり、光の当たらない裏側を写し続けてきたレンズたちが集い憩う場所でもある。こんな場末のブログを見ている方で『RED BOOK NIKKOR』(以下RBNと親しみを込めて略す)を見たことがない方などいるはずがないと思うけれど、何かの見落としで見ていない人がいれば、今すぐリングを辿ってめくるめく「働くレンズ」の何たるかに触れていってほしい。


この偉大なサイトを言祝ぐためにわたしが選んだ産業用レンズはフジノン。膨大な資料と関係者の声がそろっているニッコールと比べて地味な存在だが、産業用という意味でフジノンはまことに大事な存在だ。守備範囲があまりに広大かつ身近で、文献資料がまったくないあたり、本当に絶滅してしまっても誰も気が付かれない存在だ。

特にわたしは20周年にかけて20mmを選んだ。そしてとてつもなく明るいf/0.85。それでありながらヘリコイドや絞りまで兼ね備えている折り目正しいレンズ。これを一枚岩の上に配して撮影をした。石の上にも三年どころではなく、二十年。ひとりの人間が生まれて成人するまでの時間を表現するにはまだ足りない。というより『RBN』そのものが二十年の歴史を刻んでいる。わたしはいったい何を表現すればいいのか? そう。この沼が楽しいところだということだ。

Lens portrait

二枚目はサブで撮ったレンガでできた小橋からのポートレート

「赤本導師のおかげでこんな遠くまで来ることができました。本当にありがとうございます」

という思いを乗せて。

わたしも産業用レンズを集めて使いはじめてはや十年。思えば遠くにきたものだ。届いてわたしのこの想い。産業用レンズを通じて得たものは、本当に楽しく刺激的な出会いばかりです。本当にありがとうございます。

『RBN』がなければこのブログもありませんでした。

 

そんな気持ちを持った方々がこの日、twitterハッシュタグでお祝いの言葉を綴っている。ぜひ #RedBookNikkor_20th_anniversary のタグを遡ってみてほしい。『RBN』の影響がこんなところにまで。というのが見て取れるから。なおFacebookにも #RedBookNikkor_20th_anniversary タグがあるらしい。わたしは登録放置なのでよくわからないんですが… 

 

めったに撮影の裏側を見せることはないんですが、今日はちょこっとだけ…

Behind the Lens Portraits

こちらは一枚目。石の上に鎮座ましましているレンズをSU-800をつけたZ5/MC105mmで狙い、SB-R200二灯で軽く光を当ててます。右奥のSB-R200には暖色を入れるためにオレンジのゼラチンが仕込まれています。

 

 

Behind the Lens Portraits

こちらは小橋の上でレンズ沼を思うレンズのポートレート。曇り空だったのでオレンジのゼラチンフィルターを入れたSB-R200で逆光を当てて、さらにサイドに光を足してます。橋の下からアオって撮る形ですが、いま突然暴れ馬がきたらレンズが沼に落ちてマジレンズ沼になるのではとドッキドキです。

 

じつをいうと今日のポートレート撮影のため。というモチベーションで買ったレンズがMC105mm。理由を見つけては嬉々としてレンズを買い、自ら沈んでいく… レンズ沼は冬あたたかく夏すずしい快適な場所だよ。みんなもおいでよ各種レンズ沼に。オススメは産業用レンズ沼マクロレンズ沼だ!!

 

あらためて『RED BOOK NIKKOR』の二十周年。おめでとうございます!!

そして次の記念日もぜひ祝わせてください!!!!