マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。鉱物標本写真/ルース。猫も撮ります。マクロレンズと産業用の変なレンズが多いです

文化の日なので猫の文化を写真に収めるべく街に降りる

stray cat?

ここのところ休みの日は家に引きこもって怠惰を貪っていたのだけれども、文化の日なのでカメラを持って街に降りてきた。天気もよく風もない。しかし昼下がりにいくら歩いても猫様は見つからず、わが街には猫の文明が失われたのかと絶望した。

たまに猫の気配を感じると壁のシミを黒猫と見間違え。猫見沢症候群の末期症状が現れてきた。砂漠を歩く旅人がオアシスを求めるようにわたしは猫を求めるも、これ以上進むと帰ってこられないと判断して帰宅を決意。暮れなずむ街を足早に去る。

 

stray cat

見つけることを止めると見つかることはよくある話。なんかデカい猫様がチャリカゴに! なんだよゴリラじゃねえか!! いやそもそもぬいぐるみじゃねえか紛らわしい!!! おおーっと!!!! ゴリラはフェイントで左下に猫様ご降臨ーッ!!!!!

stray cat

ありがたやありがたや…

しっかりと玉体を撮像素子と脳に刻み込ませてもらう。これで完全に健康で文化的な最低限度の生活が約束された。

 

stray cat

しかしそこから芋づる式に猫様が。確変フィーバータイムだ。パチスロとかやったことないけど、こんなときに使う慣用句なのだろう。サバは朝食から夕食。猫にいたるまで万能選手。そのフカフカな白いおなかの毛をひと撫で…はできなかった。

 

stray cat

次はサバトラの御出座し。お触りを警戒してか、シャッターの向こう側に猫背をしならせて視線をよこす。あいやそのまま! 触りません!! 急に動いたりもしません!!!

太極拳猫写真術を極めたわたしはゆっくりと確実にシャッターを切る。

 

stray cat

完璧な作法で撮影を続けたけれどもエンカウントする猫様との距離はどんどん離れ。

なんていけずな… と思いながらもトラ様が右前足をグルーミングするさまをうっとりと撮影。

猫様。行動のすべてが優雅で美しい。我々ホモサピは猫様のいる惑星に同時代に産まれたことですでに勝ち組であることを強く意識させられ。

素晴らしき文化の日だった。これ以上文化的な生活は、猫様を自宅にお迎えして誠心誠意お仕えすること以外ちょっと考えられない。

引きこもりの生活の甘えをしっかり落としてもらった。

 

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暮れゆく街中。いくつかのお宅が国旗を掲揚していた。祝祭日には玄関先に日の丸を。集合住宅化が進んだ本邦では失われゆく文化だ。

最近ではあまり用いない表現だけれども、かつて祝祭日の日は「旗日」と呼ばれていた。そもそも「祭日」という言葉じたいが宗教色が強いとされ、「祝日」に統一されたのだったか。

旗日。旗日。いい響きだ。立派な構えを持った戸建てをお持ちの方は、ぜひ祝祭日に日の丸を立てていただきたい。願わくばその様子を写真に撮らせてくれればなお幸い。

NZ5_7806

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